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2003年6月7日(土)
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建長寺の裏山に登る
鎌倉・天園ハイキングコース |
■建長寺は日本で最初の禅宗寺院として有名だけれど、今回の目的地はその裏山。北鎌倉から二階堂・瑞泉寺方面へと通じる「天園ハイキングコース」の入り口です。自然プログラムの達人ヒゲさんが、もっともっと自然や緑と親しくなりたいという子供たちのために案内人を引き受けてくれました。 ■建長寺の境内を通って石段を登り、ゆっくり歩いて15分ほどで、烏天狗の銅像が立ち並ぶ半僧坊へ到着。ここからハイキングロードが始まります。子どもたちはお気に入りの植物を見つけてスケッチしたり、モミジのたねで「モミジ飛ばし」をしたり。なかなか前に進みませんが、そこはおおらかなヒゲさんのこと。一緒になって楽しんでいます。「日当たりの良い所が好きなもの、日陰が好きなもの。乾いた所が好きなもの、湿気が好きなもの。森に入ると、植物にもいろいろな種類があることに気がつくね。人間に個性があるように、植物にも形の違いや好みの違いがあるんだよ。」 |
■十王岩まで登ったら休憩。緑がいっそう濃いこの付近が今日のプログラムの舞台です。まずは『森の声マップ』を作ってみよう。目をつぶって耳をすませて、ぜったいにしゃべったらダメ。どちらの方からどんな音が聞こえてくるか、耳に意識を集中させて・・。そして、聞こえた音を文字や図形にして、紙に書き取ってみよう。例えば、ウグイスの鳴き方は「ホ〜ホケキョ」だけじゃないことを発見した子。いい音が聞こえている時に車の音が聞こえるといやな気持ちになると感じた子。風が、海の湿気を含んだにおいがすると気づいた子もいました。 ■次のプログラムは『わたしの木』。二人ひと組になって、一人が目隠しをします。もう一人に案内役をしてもらって、目隠ししたまま、何本かの木の幹、枝、葉っぱにさわってみます。ざらざら、ゴツゴツ、すべすべ、ちょっとひんやり、カサカサ、しっとり…。木によって、温度やしめり気の違いまで感じとれたらしめたもの。その中で、一番気に入った手ざわりの木を見つけよう。その木こそが『わたしの木』。 ■『わたしの木』が決まったら、記念に「魚拓」ならぬ「木拓」をとってみよう。やや薄手の紙を木の幹にあて、やわらかめの鉛筆やクレヨンをあててこすってみる。友達の木拓と比べてみると、木の幹にもいろんな表情があることに気がつくね。 ■「森の中に立って木を下から見上げると、植物にも苛酷な競争があることがわかる。空が見える空間がわずかに残っている場所があると、日光が必要な木は、その空間に向かってガ〜ッと枝を伸ばしていく。より高く長く枝を伸ばしたものが、より多くの太陽光を体に取り込むことができるんだ。よく見ると、枝どうし重なりあわないように、太陽光をシェアしあっている様子もわかるだろう。」というヒゲさんのお話に耳を傾けた子どもたち。今は緑の生命力が最もみなぎるシーズンだけど、夏や秋や冬の山も訪れてみると、また全然違った発見ができるんだろうな。 ■山を降りると、ちょど建長寺方丈は一般参加可の座禅の時間。大きい子どもたちは座禅にも30分ほど参加してみました。こんな手軽に、自然と文化が両方体験できちゃう鎌倉って、やっぱりスゴイ!よね。 |
↑ 烏天狗の銅像が立ち並ぶ、建長寺の半僧坊。
半僧坊の展望台からは、山道が続いています。→ |
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↑ 岩盤の表面にはりつくように咲くイワタバコ。自生は珍しい。 | ↑ もみじの木。落ちている種を飛ばして遊べるよ。(上イラスト参照) |
← 十王岩横の展望台からは横浜のみなとみらいが・・。
↑ 目をつぶって耳をよくすませて・・聞こえた音を文字や図形にして「森の声マップ」を作ろう。
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↑ 「わたしの木」に挑戦!一人は目隠しをして・・ | ↑ 木に触ってお気に入りの1本を選んでみよう。 |
↑ 日光が必要な木は、わずかな空間に向かって枝を伸ばしていく。植物の生存競争も過酷だ。 | |
↑ 記念に「木拓」をとろう。 | |
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↑ さらに、道は続く・・・。 |
↑ 木登りは体のバランス力を育てるんだ。 |
集合場所
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建長寺駐車場前 |
時 間
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1時30分集合 解散5時30分 |
持ち物
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・長袖、長ズボン、靴下、運動靴、帽子 ・リュックサック(両手が開くように) ・ビニール袋 ・タオル ・水筒 ・レジャーシート ・虫めがね ・メモ帳、スケッチブック、色鉛筆、マジックなど ・虫さされの薬、虫よけ薬、傷薬、バンドエイド ・(天候により)日焼け止めクリームやレインスーツなど |
内 容
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1:30 オリエンテーション 2:00 半僧坊到着、自然観察しながら森の中へ 2:30 十王岩の展望台に到着、しばし休憩 2:45 森の声マップ 3:30 わたしの木、木拓とり 4:30 山を下りる 5:00 座禅会に参加 5:30 解散 |