2003年11月15日(土)
海藻おしば
鎌倉市材木座海岸・鎌倉生涯学習センター


押し花や押し葉を作ったことがある子は多いけど、海藻でも「おしば」ができるの知ってる? 生きた海藻を紙に広げて、押しつぶして「おしば」を作るなんて、海が身近にある鎌倉ならではの楽しみかも。
まずは材木座海岸へでかけます。目につくのは砂浜にうち上げられた大きな海藻。でも「おしば」にするなら、波打ち際に漂っているような小さな海藻の方が向いています。色や形、いろいろな種類を集めましょう。拾った海藻は、海水を入れたバケツやビニール袋にいれて、屋内へと移動。
海藻は水道水で砂やゴミを洗い落とし、さらに5〜10分水にさらして塩をぬきます。赤い、繊維の細かい海藻はササっと洗うだけでOK。そして水をはった深めのバットやプラスチックケースに浮かべておきます。
自分のお気に入りの海藻を選んだら、ケースの水の中に画用紙を沈め、その紙で海藻をすくい上げるようにします。何回かやってみて「いいな」と思う形になったら、画用紙をそっと引き上げます。引き上げてから、ピンセットや爪楊枝を使って丁寧に海藻を広げ、お好みの形に。海藻は色も形も透明感もさまざま。いろんな種類の海藻を使って自分の顔を作った子もいました。
デザインが終わったら、斜めにした板に洗濯ばさみなどで紙を留めて吊し、水分を落とします。水が切れるまで5〜10分待ちましょう(あまり長く乾かすと海藻が縮んでしまうので注意)。その間に「海からの手紙」を書く準備。まずは自分が紙に貼った海藻をじっと見つめてみて。何かメッセージが聞こえてきましたか? それはきっと「海」が君に語りかけたいこと。君なら、そのメッセージになんて返事を書く? 「おしば」の形が一人一人ちがうように、海からのメッセージもいろいろ。その子なりに、海との会話を紙に書き留めました。
この続きは家に帰ってからの宿題です。「おしば」を貼った紙を、水吸い取り用の布、新聞紙、ダンボールなどで挟み込んでサンドイッチにします。サンドイッチの上に電話帳をのせ、あれば漬物石のような重しをのせて、2〜3日乾燥させます。その間は、朝夕新聞紙をとりかえるか、扇風機で風をあてておけば万全です。
完成した「おしば」作品は本当に個性的なものばかり。絵や文字を書き足して遊んだり、パウチッコをすれば世界にたった一つのしおりや下敷きとして使えますね。

 ↑ まずは海藻をひろいに海へ  ↑ 波打ち際にただよう海藻をゲット!
↑ こんなグチャグチャでもいいの?
 ↓ いろんな種類の海藻をならべて・・ ↑ 水に浮かべた海藻をそっと紙ですくい上げます。
  ↑ 私の顔をつくってみました!いかが?
 ↑ 洗濯ばさみで干して乾かします  ↑ 自分の作品を見ながら手紙を書きました
 ↑ 新聞紙と布ではさんで・・  ↑ ダンボールと電話帳で押さえます
 ↑ できた!可愛い?
 ↑ ほら、海藻の繊維までくっきり!


集合場所
材木座海岸
時 間
9時00分集合 解散12時00分
持ち物
・ 濡れてもよいスニーカーや上履き
・ バケツ、プラスチック水槽 、パッドなど
・ フリース、ウィンドブレーカーなどの上着(海の水と風は冷たい)
・ タオル、着替え、履き替えの靴
内 容
 9:00 今日のプログラムの説明
 9:15 海藻ひろいスタート
 9:40 生涯学習センターに移動
 10:10 海藻おしばづくりスタート
 11:10 「海からの手紙」「海への手紙」を書く
 11:40 海への手紙発表

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