特別支援教育

学校生活で配慮が必要なお子さんも、保護者が動かなければ何の援助もないまま通常学級に入学することになります。冷静にお子さんの状態を判断し、必要があれば前向きに行動しましょう。

就学先いろいろ

特別支援教育就学先
  • 特に手続きを行わない場合、学区の市立小学校が指定され、通常学級に就学します。
  • 通常学級に在籍し、決まった時間のみ通級指導教室に通って支援を受けることもできます。
  • 「就学相談」の結果と保護者の希望で、市立小学校の特別支援学級、県立特別支援学校を選択することもできます。
  • 国大附属・私立の特別支援学校には入学選考があります。
  • フリースクールなど「学校」以外の教育機関については、小学校のページにまとめました。ページ下関連記事を参照してね。

特別支援教育とは?

  • 障害の診断=通常の学級に入れないというわけではありません。
  • 障害の程度が重くても大勢の集団で過ごした方がいい子もいるし、軽度でも障害特性のために通常級で過ごすのがつらい子もいます。
  • どこに就学すれば、その子が能力を伸ばして充実した学校生活を送れるのか、専門家のアドバイスを受けながら考えていきましょう。
  • 障害のある子どもたち一人一人の教育的ニーズに応じて、さまざまな学びの場を用意し、適切な指導と必要な支援を行うものです。
  • 文部科学省の平成24年の調査では、通常学級に通う子の6.5%に発達面の問題の可能性があり、特別な教育的支援が必要とのことです。ことばや発達が気になる子どもたちは決して特殊な存在ではありません。

鎌倉市の就学相談

  • いろんな子どもがいて、今はいろんな道や支援もあります。子ども本人が安心して過ごせて、本来の力が十分発揮できる場が見つけられると良いですね。
  • 発達や体のことで教育上特別な配慮が必要と思われるお子さんで、市立小学校の特別支援学級や県立の特別支援学校への入学を検討している場合は、「就学相談」が必要です。
  • 医療的ケアが必要だったり体力等の問題で、通学が難しいお子さんの場合も相談してみましょう。例えば、病院併設の病弱特別支援学校では医療と教育を同時に受けることができます。治療との関係があるので、入学を希望する場合は主治医に相談したうえで特別支援学校に就学相談を申し込みます。
  • 教育委員会には、医師、教育職員、児童相談所職員など各分野の専門家からなる「就学支援委員会」が設置され、適正な就学について必要な調査および検討を行います。
  • 就学支援委員会の専門的な指導・助言を元に相談しながら、最後は保護者が就学先を決めます。

就学相談のスケジュール

  • 年数回の就学支援委員会の日程に合わせて、相談を進める必要があります。1月には就学通知が届きますので、できればその前に就学先を決めたいものです。
5・6月保護者が市教育委員会に連絡し、随時相談や学校見学を行う。
7月第1回の就学支援委員会。福祉センターで子どもの行動観察がある。委員は、観察の結果や資料により子どもの状態を把握し、保護者の意見を聞く。
8月第2回の就学支援委員会。あおぞら園等で子どもの行動観察がある。委員は、観察の結果や資料により子どもの状態を把握し、保護者の意見を聞く。
9・10月保護者と市教育委員会担当の間で個別に相談を行う。
県立特別支援学校を検討している場合は、希望する学校で入学相談(9〜11月頃)を受けておく。
各小学校で就学時健康診断(10〜11月)が行われる。病気や障害で主治医が健康管理しており、受診を希望しない場合は市教育委員会へ連絡。
11月第3回の就学支援委員会。委員会の意見と保護者の希望とが一致すれば、就学先が決定する。 継続して検討が必要な場合は,引き続き就学相談を行う。
特別支援学校は県の就学支援委員会で就学決定。
12月通級指導希望者は担当者と教育相談(12〜1月頃)。
1月就学先が決まった子どもには入学通知書が送付される。
各小学校で入学説明会が行われる(1〜2月)
第4回の就学支援委員会

特別支援学校について

  • 県立特別支援学校への就学は、県の就学支援委員会により検討されます。1)保護者の希望、2)希望校での入学相談、3)市の就学支援委員会の意見、この3つが揃わないと受け付けられません。
  • 県内には国大附属・私立の特別支援学校もありますが、募集人数が少ないうえに合否の決定時期が遅く、ぎりぎりまで入学できるかどうかわかりません。国大附属・私立の特別支援学校を希望している場合も必ず就学相談を行い、県立特別支援学校への進路を残しておきましょう。
  • 藤沢・横浜などの市立特別支援学校は各市在住の児童が対象です。鎌倉市在住のお子さんが入学することはできません。
  • この項目は2005年の鎌倉市教育委員会への取材をベースに作成しています。その後変更の可能性もあります。

特別支援学級について

  • 知的障害、自閉症・情緒障害、肢体不自由、弱視、病弱・身体虚弱、難聴などのクラスがあります。
  • 人数が少なくても、障害の種別ごとに別々のクラスになります。
  • 肢体不自由学級では通学のためにスクールバスが運行されています。
  • 鎌倉市では、特別支援学級設置についてH23年度に基本方針を改め、全校設置を目指しています。
  • 現在特別支援学級がない学校も、対象児童や保護者の希望があれば設置が検討されます。ただし、学校施設(空き教室・設備機材等)などの都合で、すぐに設置できないこともあります。
  • 学区の小学校に特別支援学級がなければ、同一ブロックの他校に就学することになります。
  • 設置済みの特別支援学級は、在籍児童がいなくなると一時閉級となり、入級したい児童がいればまた開級します。

鎌倉市立小の特別支援学級(2022年4月)

知的障害学級、自閉症・情緒障害学級
第一小、第二小、御成小、腰越小、西鎌倉小、深沢小、富士塚小、小坂小、玉縄小、植木小、関谷小、大船小、今泉小
肢体不自由学級
御成小(S50年〜)
弱視学級
第一小(H24年〜・現在閉級中)
病弱・身体虚弱学級
大船小(H26年〜)
難聴学級
大船小(H29年〜)
特別支援学級なし
稲村ヶ崎小、七里ガ浜小、山崎小

通級指導について

  • 御成小学校、大船小学校、富士塚小学校に「ことば・きこえの教室」があります。原則として、鎌倉市南部の小学校在籍者は御成小、北部は大船小、中部は富士塚小に通級します。
  • H28年度、今泉小学校に「つどいの教室」が開設されました。ソーシャルスキルトレーニングを中心に行う情緒通級指導教室です。H31年度には深沢小学校にも開設されています。
  • 「ことばの教室」は言語障害など、「きこえの教室」は難聴、「つどいの教室」は対人関係や集団生活、社会性等に困難がある、いずれも通常学級在籍の児童が対象です。
  • 9月上旬に送付される就学時健康診断の通知書に案内が同封されます。入学と同時に通級を希望する場合は、12月中旬頃までに保護者の方から教育指導課へ連絡し、教室担当者との教育相談の日程を決めます。
  • 就学相談を受けている場合は、通常学級への就学が決定してから教育相談を行うことになります。
  • 入学後の場合、まずは在籍校の担任の先生に相談してみましょう。
  • 通常学級在籍中はいつでも相談できますので、必要になった時点から通い始めることができます。

このページの情報は鎌倉市教育委員会への取材および文部科学省ホームページの情報に基づいています。
詳細は、鎌倉市教育委員会にお問い合わせ下さい。

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