鎌倉の病院事情
- 鎌倉は、周辺の横浜や藤沢に比べて規模が小さく、少子高齢化が進んだ街。医療の状況もその土地柄を反映しています。
- 診療所数は全国平均を大きく上回ります。特に内科系診療所と歯科は非常に多いです。
- 小児科の数は全国平均を下回り、小児専門の診療所はさらに少ないです。
- 市内には12の病院があります。全て私立で、市立の病院はありません。
- 玉縄地区の湘南鎌倉総合病院は40以上の診療科目と600床以上を備え、3次(重症者に対応可能な)救急病院に指定されています。
- 大船地区の大船中央病院は約250床で、比較的規模の大きな病院です。
- その他の病院は200床未満の中小規模で、療養病床を持つ病院が多いです。
- 管内(鎌倉市・逗子市・葉山町)の病院、診療所(神奈川県鎌倉保健福祉事務所)
- 鎌倉市・逗子市・葉山町の病院、一般診療所、歯科診療所の一覧が掲載されています。
- 医療情報ネット(厚生労働省)
- 全国の病院、診療所、助産所及び薬局の情報を調べることができます。
2024年4月、かながわ医療情報検索サービスから移行されましたがまだ検索できない医療機関があるようです。
診療所と病院の違い
- 私たちコソガイでは、わかりやすさを重視して、クリニックも含めて「病院」と呼んでいることがあります。
- 医療法では「診療所」と「病院」は明確に区別されています。
- 「クリニック」「医院」という言葉に法律上の決まりはありませんが、通常は診療所の別名として使われます。
診療所 | 病院 | |
---|---|---|
入院施設 | ない、または19床以下 | 20床以上 |
人員配置 | 医師1人以上 その他スタッフの基準なし | 医師3人以上 患者数に応じて、医師・看護師・薬剤師などの基準あり |
必置設備 | 基準なし | 各科専門の診察室、手術室・処置室、X線装置など |
機能 | 外来を中心とする初期医療、かかりつけ医 | 外来と入院、高度医療、人間ドッグや検診などの予防活動 |
役割 | 軽い病気やケガの治療、慢性期の経過観察 | 専門的な診断・検査・治療、重症患者や救急患者への対応 |
診療科目のこと
- 近所の内科医院の看板に小児科も書いてあったから子どもを連れて行ったけど、小さい子の扱いに慣れてない感じで…。小児科専門のところに行けばよかったなあ。
- 医師免許を取得すれば、専門分野や経験年数を問わず、どの診療科も自由に標榜できます(麻酔科を除く)。
- 看板・チラシなどの広告では、医師一人につき標榜する診療科名は原則2つ以内、主たる診療科名を他の診療科名と区別して表記することが「望ましい」とされていますが、罰則はありません。古い看板などはそのままです。
- 院内掲示、院内で配布するパンフレット等は広告ではないため、標榜とは別の名称(総合診療科など)を使っていることもあります。
- 医療法における病院等の広告規制について(厚生労働省)
- 標榜診療科をはじめとした広告可能事項、禁止表現などは、2018年(平成30年)に更新された「医療広告ガイドライン」と「Q&A」の中で具体的に示されています。